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ヒプノセラピー状態を久しぶりに体験した麻茉がゲゲ郎になった話

この間、麻茉とカラオケしよう!久しぶりにはめを外そうぜ!という話になり、

麻茉がゲゲ郎のコスプレしておうちでカラオケをすることになりました。

(ゲゲ郎とは鬼太郎誕生~ゲゲゲの謎~に登場する目玉おやじの目玉になる前の姿です)

その日はある特別なことがあったのです。

麻茉が7年間教えを乞うた昨年9月に亡くなったカウンセリングの師匠・寺上匠先生とお世話になってる訪問看護師の方に

繋がりがあることがわかったのです。

看護師の方が寺上先生のヒプノセラピーを受けた過去があるという話を聞いて、麻茉が感極まって号泣した後だったのです。

 

麻茉は泣いてる時ずっと「寺上先生と会いたい」「ヒプノ受けたい」と何度も何度も言っていました。

その効果でしょうか。

カラオケの曲を選んでいる最中に急に麻茉の声が低くなり、なんだか喋り方も古風な感じになっていました。

しきりに「遊んでおくれ」というので最初はわからず、

「ゲゲ郎になりきっているのかな」と思ったのですがそうでもない空気でした。

だんだんなりきっているのではなく「本人では?」という感じがしたのです。

気分は天狗の神隠しにあった子どものようでした。

しかも、私をかばうように顕在したインナーチャイルド「忌怒(イド)くん」に

普段の麻茉からは想像もできないような冷たい低い声と表情で「まあお前でもよいわ」と突き放すように言ったのです。

 

 

そこにいたのは麻茉ではなく麻茉と顔が似たまったく知らない人でした。

 

 

怖くなって泣いていると、

「怖がらせるつもりはなかったんじゃ、ただな、人の子(子どもに見えていたようです)遊んでほしくなったんじゃよ」

でもそれどころではありません。繰り返しますがその時の私の気分は天狗に攫われた子どもの気分でした。

距離感もおかしい。

肩口に頭を擦り付けられたりもしました。(普段なら何ともないですが知らない男の人だと思うと怖かったです)

なだめられたあと、急にお酒に誘われて飲むことになり、普段もちょと麻茉は飲まないのでコンビニの御神酒しかありませんでした。

コンビニのお酒が気に入らなかったのか、若干文句を言いながら飲んでいました。

 

お酒も入ったからなのか、よくよく話を聞いていると、本当にただ遊びたいだけのおじさんに見えてきて、

それはそれで怖かったけど、しばらく一緒にカラオケをすることになりました。

 

歌っているときの声も違い、いつもはゴスペル調の麻茉が聞いたことないすごく細かくビブラートを利かすような

「幽霊族ってこんな歌い方するんだ…」と思うような歌唱法でした。

時間の流れもおかしく、体感では1時間くらいだったのに気が付けば3時間くらい経ってました。

楽かったからとかではなく本当に時間の流れがおかしかったのです。

私たちの就寝時間もガッツリ無視して歌ったのち、さすがに時間を気にしてくれたのか、

「残念ながらそろそろ寝ないとじゃよな。一緒に遊んでくれてありがとうの。怖がらせてしまってすまんかったのう」

と帰ってくれるのかと思ったら、今度は「帰り方がわからない」と言い出す始末。

それはそう。今回はセラピストがいないのに勝手に出てきたのです。戻し方を知っている人は今からだを乗っ取っている麻茉です。

あれこれ相談して、やっと目途がついて、何とか帰ってくれました。

(帰るときのアレコレは麻茉が書く…かな?(笑))

最近は、この時出てきたゲゲ郎の正体を麻茉と勉強しながら探っている最中です。

今のところ、オールドワイズマン(老賢者)的なものではないかと仮定しておりますが、はてさてあれはいったい何だったのでしょうか?

夏の夜のちょっと不気味でちょっと不思議なお話でした。

 

(もちょ)